何者にもなれない
子供のころに将来の夢を2人の姉に否定されてから、やりたいことを口にできなくなり、そのうち夢を持つこともできなくなっていた。
どうせ私には何も出来ないんだからやるだけ無駄だと思って何もしないでいたら、本当になんにもできなくなっていて
新しいことを始めるのが怖くて仕方なくなってしまった。
夢叶えた人も、叶えるために頑張る人も、ただ夢があるだけの人もうらやましくてしょうがない。
大好きなのは夢を追いかけて叶えた人だけど、本当に大好きだけどうらやましくて妬ましくて
でも私は何も出来なくて、「お前には出来ないよ」って言われたことずっとどこかに引っかかってて、なにもしないで今日一日をどうにかやり過ごすのが一番なんだって思ってしまう。
何度か、状況を変えなくちゃと思って普段しない選択をしてみても
変わり者のふりをしてみても、底の浅さが知れるのが怖くて逃げ出してばかり。
もう、何者かになろうなんて思わないのがいいんだって思って
出来るだけ周りに溶け込んで、普通の人になりたいと思うようになった。
でも、普通って凄く難しくて、何者にもなれない私には普通になることもできないんだって気が付いた。
きっとこんな悩みたくさんの人が通る道なのかもしれないけど
悩むことを辞めても、残るのは何もできないと苦しむ私だけだから
せめて、悩んで悩んで何者かではなくて私の輪郭を見つけていくしかない。
自分の考えもうまくまとまらない今だけど
こうして言葉にすると、ほんの少しどうしたらいいのか見えるような気がする。
私は何者でもなく、私自身であるということに自信を持てる日が来るまで悩み続けようと思う。
こんなことを思ったのは夢追いにあこがれた人の話を聞いて、何かにならなきゃダメなのかと焦りを感じてしまったから。
人は人、皆が同じではない。自分と大切な人を守るのが私の大切なことだ。