悩めるラム肉
今の家に住んでから1年半以上が経過したが、私は机を所有しておらず、ずっと押入れを机代わりにしていた。
決してお金がないとか(あるわけでもないけど)言うわけではなく、あんまり物を増やしたくなかったというのが一番の理由だった。
勉強や仕事を机でするわけでもないし、また引越しの機会があった時に少しでも荷物は少ないほうがいいしなぁ、などと考えて。
あと、少しあこがれがあったんですよ、押入れデスクに。
小さな本棚と電気スタンドを置いた押入れデスクはなんだか、子供の頃自分の部屋が欲しくて押入れを勝手に自分の部屋にした時のような
ちょっとワクワクするものがあった。
とはいえ2DKの部屋の収納は限られていて、さすがに押入れの半分を机と本棚として使っていては収納が間に合わないくなってしまい、本棚と一体型の机を買いました。
実家を出るときに本は出来るだけ減らした本もいつの間にか増殖してしまったし。
安いなんのしゃれっ気もない組み立て式の机を、二人以上で組み立てて30~40分と説明書には書いてあったけど、私は一人で1時間くらいかけて組み立てた。
中国製の組み立て家具にありがちな少し適当な説明書で多少の苦労はあったけど、ガタつくこともなく完成した。
本には書店でかけてくれたカバーがかけてあるものが多くて、何の本だったかなーとめくりながら片付けてく。
その中にやたら付箋の貼ってある本を見つけ、表紙を見るとニーチェの本だった。
確かこの本を買った時期「何でもいいから私の事救ってくれよ」って思ってた時期で、神にもすがる思いでこの本を手に取ったんだと思う。
でも、今の私にはその本を開くことはできなかった。
本棚に黒歴史眠っていませんか?